冷戦後の国際問題 3
報告はこう述べていました。
「いま覇権主義と強権政治が頭をもたげつつある。
国際情勢はいよいよ激動の様相を深めている」。
・・・ここについに、軍事的な警戒心が前面に現れたことがわかるでしょう。
このとき、ハイテク産業の育成発展という既定の戦略は、ある氏が88年に述べたような単純な経済的競争の意味合いに止まることなく、はっきりと軍事的意味合いを帯びるようになっていったのです。
1991年5月25日付の『解放軍報』は、劉氏署名の論文を載せています。
劉論文は次のように言います。
「米ソ対立が緩和されたからといって、世界が太平になったと見なしてはならない。
またわが国の国家経済の力量に限界があるからといって、当面、国防上必要とされる要件を満足させることは難しいと見なして、近代的軍事を指揮面から鍛え上げることに情熱を失うことがあってはならない」。